
Slackでのタスク管理は、標準機能だけでは同時4案件以上の管理が難しく、外部ツールとの連携が現実的な解決策です。この記事では、Slack標準機能の具体的な活用法から限界点、そして連携ツール4つ(Trello・Asana・Todoist・TASKUL)の比較まで、2026年最新の情報で解説します。
Slackの標準機能でタスク管理はどこまでできる?
Slackには、タスク管理に使える標準機能が5つあります。まずはこれらを正しく使いこなすことが第一歩です。
リマインダー機能とは?
Slackのリマインダーは、指定した時間に通知を送る機能です。メッセージ欄に /remind と入力して使います。
具体的な使い方:
/remind me 明日の10時にクライアントへ連絡→ 翌日10時に通知/remind #channel 毎週月曜9時に週報提出→ チャンネル全員に定期通知- メッセージを右クリック → 「リマインドする」で既存メッセージをリマインド化
活用のコツ: 自分宛だけでなく、チャンネル宛にも設定できます。定期的な作業(週報、請求書送付など)は繰り返しリマインダーが便利です。
ブックマーク(保存済み)機能の使い方は?
気になるメッセージを「保存」して、あとから一覧で確認できる機能です。メッセージにカーソルを合わせ、ブックマークアイコンをクリックするだけで保存できます。
タスク管理としての使い方:
- 「あとで対応する」メッセージを保存
- 左サイドバーの「保存済みアイテム」から一覧確認
- 対応が終わったら保存を解除して消し込み
Lists(リスト)機能でタスクを管理する方法は?
2024年に正式追加されたLists機能は、Slack内でスプレッドシートのような表形式でタスクを管理できる機能です。
作成手順:
- チャンネルの右上「+」ボタンをクリック
- 「リスト」を選択
- テンプレート(プロジェクト管理、ToDoリスト等)を選ぶか、空のリストを作成
- 列をカスタマイズ(タスク名、担当者、期日、ステータス等)
Listsの強み:
- カンバンビューへの切り替えが可能
- チャンネルメンバー全員がリアルタイムで編集できる
- メッセージからリストアイテムを直接作成できる
Canvas(キャンバス)をタスク管理に使う方法は?
Canvasは、チャンネルやDMに紐づくドキュメント機能です。議事録やプロジェクト概要の共有に向いています。
タスク管理での活用法:
- プロジェクトごとにCanvasを作成し、タスク一覧を記載
- チェックリスト形式でToDoを管理
- チャンネルの「キャンバス」タブからいつでもアクセス可能
ピン留め機能の活用
重要なメッセージをチャンネル内で固定表示する機能です。プロジェクトの基本情報や重要な決定事項をピン留めしておくことで、チーム全員がいつでも参照できます。
Slack標準機能だけでタスク管理する場合の限界とは?
Slackの標準機能は便利ですが、本格的なタスク管理には限界があります。主な問題は3つです。
案件を横断したタスクの一覧表示ができない
Lists機能はチャンネル単位でしか使えません。案件Aのチャンネルと案件Bのチャンネルのタスクを、1つの画面で横断的に確認する方法がありません。
フリーランスで同時に4〜5案件を抱える場合、「今週中に終わらせるタスク」をSlack内で一覧表示することは不可能です。
期日の自動追跡や優先度管理がない
リマインダーは「通知」であって「管理」ではありません。タスクの優先度を設定したり、期日が近いタスクを自動で上位に表示したりする機能はSlackにはありません。
結果として、「どのタスクを先にやるべきか」の判断を毎回自分の頭で行う必要があります。案件が増えるほど、この判断コストは増大します。
情報が流れて埋もれる
Slackはチャットツールです。どれだけピン留めやブックマークを活用しても、新しいメッセージが次々に流れてきます。1日に数百件のメッセージがやり取りされるチャンネルでは、重要なタスクの依頼が埋もれることは避けられません。
目安として、同時進行の案件が3件を超えたら、Slack単体でのタスク管理は限界と考えてよいでしょう。
Slackとタスク管理ツールを連携するメリットとは?
Slackの限界を補うには、外部のタスク管理ツールと連携するのが定番の解決策です。連携によって得られるメリットは3つあります。
メリット1:チャットの流れを止めずにタスク化できる
Slackで「これお願い」と言われた内容を、画面を切り替えずにタスクとして登録できます。会話の文脈を保ったままタスクに変換できるのは、連携ならではの利点です。
別のツールを開いて、プロジェクトを選んで、タイトルを入力して……という手間がなくなるだけで、タスクの登録漏れは大幅に減ります。
メリット2:通知の一元化で確認コストが下がる
タスクの期限通知、ステータス変更、コメント追加。これらの通知をSlackに集約できるため、複数のツールを巡回する必要がなくなります。
フリーランスが1日に情報検索に費やす時間は平均30分以上というデータもあります。通知の出口をSlackに絞ることで、この無駄を減らせます。
メリット3:タスクの抜け漏れが減る
Slackのメッセージは流れていきます。「あとでやろう」と思った依頼が、数十件のメッセージの下に埋もれる経験は誰にでもあるはずです。
タスク管理ツールと連携していれば、Slackのメッセージを直接タスクに変換して保存できるため、「見たけど忘れた」がなくなります。
Slack連携できるタスク管理ツールはどれがいい?4選比較
ここからは、Slackと連携できるタスク管理ツールを4つ紹介します。それぞれの特徴と、どんな人に向いているかを整理しました。
Trelloの特徴と向いている人は?
Trelloはカンバンボード方式のタスク管理ツールです。Slack連携では以下のことができます。
- Slackからカードを新規作成
- カードの期限・担当者をSlackから設定
- Trello側の変更をSlackチャンネルに通知
強み: 視覚的にわかりやすく、チーム間のタスク共有に向いている。無料プランでも基本的な連携が可能。
弱み: フリーランスが1人で使うには機能が多すぎる。ボードが増えると一覧性が下がる。
Asanaの特徴と向いている人は?
Asanaは世界190カ国以上で使われるプロジェクト管理ツールです。
- タスクの変更通知をSlackで受信
- Slackのメッセージからタスクを作成
- Slack上でタスクの担当者・期限を変更
強み: ガントチャート、タイムライン、依存関係など高度なプロジェクト管理機能。大規模チームの進捗管理に強い。
弱み: 初期設定の学習コストが高い。無料プランでは機能制限が多い。フリーランスが1人で使うにはオーバースペック。
Todoistの特徴と向いている人は?
Todoistは個人向けタスク管理の定番です。Slack連携はシンプルながら実用的。
- Slackから直接タスクを作成・完了
- 期日の設定とリマインダー通知
- Todoistの更新をSlackに通知
強み: UIがシンプルで迷わない。個人利用に最適化されている。無料プランでも十分使える。
弱み: 案件(プロジェクト)単位の管理が弱い。複数クライアントの案件を横断して管理するには不向き。
TASKULの特徴と向いている人は?
TASKULは、フリーランス・クリエイター向けに作られたAI搭載のタスク管理ツールです。Slack連携の仕組みが、上の3つとは根本的に異なります。
従来のSlack連携: Slackから「タスク作成」ボタンを押す → タイトル・期日を手動入力
TASKULのSlack連携: Slackで /taskul 明日までにLP初稿を仕上げる と打つだけ → AIがタスクを自動作成
具体的にできることを見ていきます。
スラッシュコマンドで自然言語操作
/taskul コマンドに続けて、自然な日本語で指示や質問を入力するだけです。
/taskul 今日のタスクを教えて→ 今日の期限のタスク一覧を返答/taskul LP制作案件の進捗は?→ 該当プロジェクトの概要を返答/taskul 明日の空き時間を教えて→ スケジュールから空き枠を算出
フォームに入力する手間がなく、チャットするように操作できるのが最大の特徴です。

スレッドの会話をまるごとタスク化する方法は?
クライアントとの打ち合わせスレッドが長くなった場合、スレッド内で @TASKUL このスレッドの内容をタスク化して とメンションするだけ。AIがスレッド全体を読み取り、会話の中からタスクを抽出してプロジェクトに登録します。
「打ち合わせの内容をメモして、タスクに起こして……」という作業がゼロになります。

セットアップは5分で完了
- TASKULの設定画面で「Slack連携」から接続コードを発行
- Slackで
/taskul connect コードを実行 - 連携完了。すぐに使い始められる
強み: AI搭載で自然言語操作。フリーランスの案件管理に特化。複数案件の横断管理にも強い。無料プランあり。
弱み: 大規模チーム(10人以上)の権限管理や、ガントチャートなどの高度なプロジェクト管理機能は備えていない。
Slack連携タスク管理ツールの比較表
| 項目 | TASKUL | Trello | Asana | Todoist |
|---|---|---|---|---|
| Slack連携の操作 | 自然言語入力 | ボタン操作 | ボタン操作 | コマンド入力 |
| タスク作成方法 | 日本語で指示するだけ | フォーム入力 | フォーム入力 | コマンド入力 |
| スレッドからタスク化 | AIが自動で抽出 | 不可 | 不可 | 不可 |
| AIアシスタント | 搭載(質問・提案も可) | なし | なし | なし |
| 案件単位の管理 | プロジェクトで分類 | ボードで分類 | プロジェクトで分類 | プロジェクトで分類 |
| フリーランス向け | ◎ 特化設計 | △ チーム前提 | △ チーム前提 | ○ 個人向け |
| 無料プラン | あり | あり | あり(制限多め) | あり |
| 月額(有料) | 980円〜 | 5ドル〜 | 1,200円〜 | 588円〜 |
自分に合うSlack連携ツールの選び方は?
どのツールが合うかは、働き方によって変わります。以下を参考に選んでみてください。
Trelloが合う人:
- 5人以上のチームで使いたい
- カンバンボードで視覚的に管理したい
- タスクの依存関係を設定したい
Asanaが合う人:
- 大規模プロジェクトをガントチャートで管理したい
- 承認フロー・ワークフローを組みたい
- 企業のプロジェクト管理ツールとして導入したい
Todoistが合う人:
- とにかくシンプルにToDoを管理したい
- 案件ごとの管理は不要で、個人タスクだけ管理できれば十分
- 無料で使い続けたい
TASKULが合う人:
- フリーランスで複数案件を抱えている
- Slackでのやり取りが多く、そこからタスクが発生する
- タスク登録の手間を極力なくしたい
- AIに進捗確認やスケジュール管理も任せたい
今日からSlack連携を始める3ステップ
ステップ1:自分の課題を明確にする
まず、今のタスク管理で一番ストレスを感じていることを1つ特定してください。
- 「タスクの登録が面倒で、結局やらなくなる」→ 登録の手軽さ重視
- 「複数案件の全体像が見えない」→ 案件横断の一覧性重視
- 「Slackの依頼を見落とす」→ メッセージ→タスク変換重視
課題によって最適なツールは変わります。
ステップ2:無料プランで1週間試す
いきなり有料プランを契約する必要はありません。今回紹介した4ツールは全て無料プランがあります。1週間だけ実際の案件で本気で使ってみるのがポイントです。
「なんとなく触ってみた」では判断できません。実際の案件のタスクを登録し、Slackからの操作を毎日使ってみてください。
ステップ3:1つに絞って運用を固める
複数ツールを並行して使うのは逆効果です。1週間試したら、1つに決めて他は削除する。この割り切りが、タスク管理を続けるコツです。
タスク管理が続かない原因と対策については、別の記事で詳しく解説しています。
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まとめ
Slackでのタスク管理は、標準機能(リマインダー・Lists・Canvas)だけでは同時3案件程度が限界です。それ以上の案件を抱えるなら、専用のタスク管理ツールと連携するのが現実的な解決策です。
- チームで視覚的に管理したい → Trello
- 大規模プロジェクトを厳密に管理したい → Asana
- 個人のToDoをシンプルに管理したい → Todoist
- Slackから自然言語でAIに指示を出したい → TASKUL
特にフリーランスで複数案件を抱えている人は、Slackのやり取りから直接タスクを生成できるかどうかが、日々の作業効率を大きく左右します。
どのツールも無料で試せます。まずは今日、1つ選んでSlackと連携してみてください。

