案件管理

LP制作のヒアリングシート テンプレート|素材待ちを防ぐ聞き方と期限の決め方

公開日 最終更新日

執筆:TASKUL編集部

LP制作のヒアリングシート テンプレート|素材待ちを防ぐ聞き方と期限の決め方

「LPを1枚頼まれた。来週の打ち合わせまでに、何を聞くか決めておきたい」「前回は原稿が届かずに2週間止まり、公開の直前に問い合わせメールの届け先を聞かれて慌てた」。LP(ランディングページ)の制作を受けて、そんな段取りの不安を抱えていませんか。

LP制作のヒアリングシートは、見た人に取ってほしい行動から公開の段取りまでを、5つの分野・17問で聞くと漏れが減ります。原稿を書く人やフォームの通知先のように、答えが遅れると公開日が延びる項目も入れました。

返ってきた答えは「見積のどの行になるか」「どの作業になるか」「先方に何をいつまでに出してもらうか」に落とします。この記事では、コピペで使えるテンプレートと、その対応表を載せます。

この記事は、知人の紹介や取引先からLPの制作を1本ずつ受けるフリーランスのWebデザイナー・ディレクター向けです。整体院の新メニューのLPを1枚作る、という架空の依頼を例に進めます。

聞き出した内容からLPの構成や訴求を考える方法は扱いません。すでに受注していて作業の並べ方を知りたい人には、クライアントの確認や素材待ちまで入れたWeb制作のWBSテンプレートのほうが合います。

最後に、答えから見積とタスクを作る手間を減らす方法として、TASKUL(タスクル)の使い方も、できないことと合わせて紹介します。

LP制作のヒアリングシートは何を聞く?5つの分野の17問と、聞き漏れやすい項目

LP制作のヒアリングシートでは、取ってほしい行動・お客様と集客・載せる中身・フォームと計測・公開の段取りの5つの分野を、17問で聞きます。分野ごとに聞く内容は、次のとおりです。

  • 取ってほしい行動(1〜2番):LPを見た人にいちばんしてほしい行動を1つと、その行動のあとの流れ
  • お客様と集客(3〜5番):来てほしいお客様、お客様がどこから来るか、広告を出す予定
  • 載せる中身(6〜11番):紹介するメニューと選ばれる理由、原稿を書く人、写真とロゴ、お客様の声、価格と特典、参考にしたいLP
  • フォームと計測(12〜13番):フォームで聞く項目と受け取るアドレス、アクセスを測るツールと設定する人
  • 公開の段取り(14〜17番):公開する場所とサーバーの管理者、公開日とその理由、確認する人と返事の日数、公開後の差し替え

このうち次の表の5つは、答えが遅れると公開日が延びる項目です。LPは1ページで、見た人に1つの行動を取ってもらうためのページです。そのため、行動の受け皿(フォームと通知)、効果を測る仕組み(計測ツール)、人を連れてくる手段(広告)の段取りが、公開日に直接かかわります。

項目 LPで聞く理由 聞き漏れたときに起きやすいこと
見た人に取ってほしい行動(1つ) ページの構成とボタンの文言が、この答えで決まる 「予約も資料請求もLINE登録も」と並び、構成を作り直すことになる
原稿を書く人 書く人によって、見積に原稿作成の行が入るかが変わる 先方が書くつもりのまま原稿が届かず、デザインに入れない
フォームの通知先 送信を受け取る人と、自動返信の文面を決める必要がある 公開の直前まで届け先が決まらず、送信のテストができない
計測ツールの権限 誰のアカウントで、誰が設定するかで、作業と見積が変わる アカウントへの招待を待つ間、計測の設定が止まる
広告の有無と媒体 広告を出すなら、公開日を広告の開始日に合わせることが多い LPの公開が遅れると、広告の予定もずれる
LP制作のヒアリングシートで聞き漏れると公開を止める5つの項目の図。取ってほしい行動・原稿を書く人・フォームの通知先・計測ツールの権限・広告の有無と媒体のどれかが決まらないと、公開日まで進めない
上の表の5つは、どれか1つでも答えが決まらないと、公開日までの作業が先に進みません。

原稿を書く人から広告までの4つは、答えが先方の作業や、先方が出すもの(原稿、受け取るアドレス、アカウントへの招待、広告の予定)につながります。先方の作業は、こちらが急いでも早まりません。

そのため、打ち合わせの前に聞き、提出期限の目安も伝えます。次の章のテンプレートは、この5つを含む17問で作っています。

LP制作のヒアリングシート テンプレート(コピペ用・17問)

次のシートは、タブ区切りのテキストです。使い方は3つです。

  1. 全体をコピーして、GoogleスプレッドシートかExcelのA1のセルに貼る(4つの列に分かれます)
  2. 案件に合わない質問の行を消す
  3. 「答え」の列を空けたまま、先方に送る

17問は、最初の章で挙げた5つの分野の順に並べています。最初に、取ってほしい行動を1つに決めてもらいます。行動が決まっていれば、フォームで聞く項目や計測の質問にも答えやすくなるためです。

相手の呼び方は「貴社」にしてあるので、整体院なら「貴院」のように相手に合わせて直してください。

No	質問	選択肢の例	答え
1	このLPを見た人に、いちばんしてほしい行動を1つ選んでください	予約/問い合わせ/資料請求/購入/LINE登録/その他/わからない
2	その行動のあと、どうなりますか	送信後の画面で案内する/自動返信メールを送る/何日以内に電話かメールで連絡する/お任せ
3	いちばん来てほしいお客様を、1人思い浮かべて書いてください	年齢・仕事・困っていることなど、わかる範囲で
4	お客様はどこからこのLPに来ますか(複数可)	広告/SNS/メールマガジン/チラシのQRコード/今のサイトから/わからない
5	広告を出す予定はありますか	出す(媒体名: )/出さない/未定
6	このLPで紹介するメニュー(商品)の内容と、他社ではなく貴社が選ばれる理由を教えてください	内容・料金・所要時間・向いている人など 選ばれる理由: (資料があれば添付してください)
7	LPの原稿(文章)は誰が書きますか	貴社が書く/制作側が書く/貴社が箇条書きで出し、制作側が整える/相談したい
8	写真とロゴのデータはありますか	写真:撮影済み/これから撮影/無い ロゴ:データあり/画像のみ/無い
9	実績・お客様の声・資格などを載せますか。載せる許可はありますか	載せる(許可あり)/載せる(これから許可を取る)/載せない/わからない
10	価格・特典・期限つきのキャンペーンを載せますか	載せる(内容: )/載せない/未定
11	参考にしたいLPを2つ、避けたいLPを1つ、理由と一緒に教えてください	URLと、良いと思った点・避けたい点
12	フォームで聞く項目と、送信を受け取るメールアドレスを教えてください	聞く項目:名前/電話/メール/希望日時/その他 受け取るアドレス:
13	アクセスを測るツールや広告のアカウントはありますか。設定は誰がしますか	Googleアナリティクス/Googleタグマネージャー/広告のアカウント/無い/わからない 設定:貴社/制作側/お任せ
14	LPを公開する場所と、ドメインとサーバーを管理している人を教えてください	今のサイトの中/新しいドメイン/お任せ 管理している人:
15	公開したい日と、その日である理由を教えてください	日付: 理由:広告の開始日/キャンペーンの開始日/特に無い
16	内容を確認する人と、最終的にOKを出す人は誰ですか。確認の返事には何日かかりますか	確認する人: OKを出す人: 返事まで: 営業日
17	公開後に文章や写真を差し替える予定はありますか	無い/月に数回/キャンペーンごと/未定	

迷いやすい質問には「わからない」「お任せ」の選択肢を入れる

LPを頼む側は、制作に慣れていないことが多いものです。「計測ツール」「ドメイン」と聞かれても答えられない項目は、空欄のまま返ってきやすくなります。「わからない」と書ける欄があれば、空欄が減ります。

このシートでは、先方が自分では決めにくい1・2・4・9・13・14番に、「わからない」か「お任せ」を入れました。ほかの質問も、シートを送るメールで「わからない」「お任せ」と書いてよいと伝えます(次の章のメールの文例に入れてあります)。

「わからない」と「お任せ」は、どちらも答えとして使えます。「お任せ」の扱いは次の章の対応表で、「わからない」の聞き直し方はその次の章で説明します。

専門用語は、質問と選択肢の側で言い換えます。たとえば「コンバージョン」とは書かずに「いちばんしてほしい行動」と書き、「流入経路」とは書かずに「どこからこのLPに来ますか」と書きます。

基本情報と取引条件はシートに入れない

会社名・担当者名・連絡先は、依頼のメールの署名でわかるので、シートから外しました。聞く項目が多いほど、先方が答え終わるまでに時間がかかります。

金額・支払期日・納品の方法といった取引条件も、シートには入れません。取引条件は見積書と受注の確認で決めることなので、取引条件の明示で受ける側が確かめる8項目を参考にしてください。

予算だけは、シートを送るメールの本文で、おおよその幅を聞きます(文例は次の章にあります)。

ヒアリングシートの答えを見積・作業・先方の提出期限に落とす対応表

LP制作のヒアリングシートで「原稿を書く人」の答えによって変わる見積・作業・先方の提出物の図。制作側が書くなら見積は原稿作成、作業は原稿の作成→先方の確認→修正。貴院が書くなら見積はなし、作業は構成案を渡す→原稿の受け取り→デザインへの流し込みで、先方が出すのは原稿一式
対応表の7番を図にしたものです。原稿を書く人の答えひとつで、見積の行、作業の流れ、先方に出してもらうものと期限が変わります。

答えが返ってきたら、1問ずつ「見積のどの行になるか」「どの作業になるか」「先方に何を、いつまでに出してもらうか」を決めます。次の表は、架空の整体院のLPで返ってきそうな答えを例にした対応表です。7番は、答えによって行が変わるので2行に分けました。

No 答えの例 見積のどの行になるか どの作業になるか 先方が出すもの 提出期限の決め方
1 予約 なし(構成を決める材料) 構成案の作成 なし ―
2 自動返信メールを送り、2日以内に電話する フォームの設置に含める 自動返信の文面の作成 自動返信の文面の確認 コーディングを始める前
3 肩こりに悩む40代の会社員 なし(構成と原稿を決める材料) 構成案の作成 なし ―
4 広告と、チラシのQRコード なし 公開するURLを先に決め、チラシの入稿前に伝える なし(URLはこちらから伝える) ―
5 出す(媒体は未定) なし(広告の運用は範囲外と書く) 公開日を広告の開始日に合わせる 媒体と広告の開始日 構成案を渡す日まで
6 肩こり向けの60分コース。姿勢を撮影して説明するのが他の院との違い なし(構成と原稿を決める材料) 構成案の作成 メニューの資料(内容・料金・所要時間)があれば シートの返送と同じ日
7(制作側が書く) 制作側が書く 原稿作成 原稿の作成→先方の確認→修正 よく聞かれる質問のメモ 原稿を書き始める前
7(先方が書く) 貴院が書く なし 構成案を渡す→原稿の受け取り→デザインへの流し込み 原稿一式 構成案の確認のあと、デザインを始める前(遅れたら公開日をずらす、と先に伝える)
8 写真は先方でこれから撮影、ロゴはデータあり なし(撮影も頼まれたら、撮影の手配の行を足す) 写真の選定と加工 撮影した写真、ロゴのデータ デザインを始める前
9 お客様の声を載せる(これから許可を取る) なし お客様の声の文章の整理 掲載の許可を取ったお客様の声 原稿と同じ日まで
10 初回の割引を載せる(期限あり) なし 価格と期限の表記の確認 割引の内容と期限の確定 原稿と同じ日まで
11 参考にしたいLP2つ、避けたいLP1つ なし(デザインの方向を決める材料) デザインの方向の確認 なし(シートの答えで足りる) ―
12 名前・電話・希望日時。受け取りは院長のアドレス フォームの設置 フォームの作成→送信のテスト 受け取るアドレスの確定 コーディングを始める前
13 アカウントはある。設定はお任せ 計測タグの設置 タグの設置→公開後に計測できているかの確認 アカウントへの招待(権限の付与) タグを設置する作業の前
14 今のサイトの中。管理は先方の知人 公開作業(サーバーへのアップロード) 公開作業 ログイン情報の受け渡し(安全な方法で) 公開作業の前(ログインできるかを試す日を取る)
15 12月4日(キャンペーンの開始日) なし すべての期限を逆算する起点にする なし ―
16 確認は受付の方、OKは院長。返事まで2営業日 なし 構成・デザイン・公開前の各段階のあとに「確認待ち」を置く 確認の返事 各回、シートの答えの日数(この例では2営業日)
17 キャンペーンごとに差し替える 公開後の更新(別の見積にする) なし(公開後の話として分ける) なし ―

「見積の行」が「なし」の質問も、作業か先方の提出物のどちらかにはつながっています。どの列にもつながらない質問は、その案件では消してよい質問です。

12番のフォームと13番の計測は、公開の直前にもう一度試す対象になります。公開直前に試すことは、別の記事のWebサイト公開前のチェックリストに24項目でまとめてあります。

コーディングを別の人に頼む場合は、12〜14番の答えをコーディング指示書に書き写しておくと、外注先に聞かれる前に伝えられます。

「お任せ」と答えられた項目は見積の行にする

「お任せ」は、制作側がその作業を引き受けるという意味になりやすい答えです。引き受けるなら、見積に1行足します。引き受けないなら、見積書に「範囲外」と書きます。

たとえば計測ツールの設定を「お任せ」と言われたら、見積に計測タグの設置の行を足します。公開する場所が「お任せ」なら、ドメインとサーバーの用意まで引き受けるかを決めます。

原稿の「制作側が書く」と、写真の「無い」も同じ考え方です。原稿なら原稿作成の行を足し、写真なら撮影を手配するか、素材写真を買うか、範囲外にして先方に用意してもらうかを決めます。

「お任せ」を見積に入れないまま受けると、代金に含まれない作業が増えます。見積書の行の立て方と単価の考え方は、フリーランスの見積書の作り方を参考にしてください。

先方の提出期限は公開日から逆算して、目安をシートと一緒に送る

LP制作で先方の提出物を使う作業の前に受け取る順番の図。原稿・写真はデザインの前、受け取るアドレスはコーディングの前、アカウントへの招待はタグの設置の前、ログイン情報は公開作業の前に受け取り、そのあと公開日
先方に出してもらうものは、それを使う作業の前を期限にします。公開日から逆算すると、期限もこの順番に並びます。

先方が出すものには、公開日から逆算した提出期限をつけます。期限は「その答えや素材を使う作業の前」です。原稿と写真はデザインを始める前、フォームの受け取りアドレスはコーディングを始める前、計測ツールの権限はタグを設置する前、という順です。

先方が原稿を書くなら、先に構成案を渡して確認をもらい、その構成に沿って書いてもらいます。構成案より先に書いてもらうと、原稿が構成に収まらずに書き直しになりやすいためです。

シートを送るのは打ち合わせの前なので、まだ受注は決まっていません。希望の公開日が依頼の連絡でわかっていれば、逆算した期限を「ご依頼いただく場合の目安」としてシートと一緒に送り、確定した期限は見積と一緒に送ります。

公開日がまだ決まっていなければ、シートの返送日だけを書いて送ります。

提出期限の例(公開日が12月4日の場合)

次の表は、公開日を2026年12月4日(金)、打ち合わせを11月5日(木)とした架空の例です。シートの返送、対応表の「先方が出すもの」、確認の返事を、期限が同じものどうしで1行にまとめました(原稿は先方が書く場合です)。

日数は案件ごとに変わるので、この例の日付を基準にしないでください。

先方が出すもの この例の期限 その日にした理由
ヒアリングシートの返送と、メニューの資料(あれば) 11月2日(月) 打ち合わせの前に答えを読み、構成案と見積の材料にするため
広告の媒体と開始日(出す場合) 11月10日(火) 構成案を渡す日に、公開日を広告の開始日に合わせて固めるため
構成案の確認の返事 11月12日(木) 11月10日(火)に構成案を渡し、返事まで2営業日(16番の答え)。原稿は、確認した構成案に沿って書いてもらう
原稿(先方が書く場合)、お客様の声、割引の内容と期限、写真とロゴのデータ 11月18日(水) デザインを始める前に、載せる文章と画像をそろえるため
デザインの確認の返事、フォームの受け取りアドレスと自動返信の文面の確認 11月25日(水) 11月20日(金)にデザインを渡し、返事まで2営業日(23日は祝日)。コーディングを始める前に必要なため
計測ツールのアカウントへの招待、サーバーのログイン情報 11月26日(木) タグの設置と公開作業の前に、ログインできるかを試しておくため
公開前の最終確認の返事 12月2日(水) 11月30日(月)に確認を頼み、返事まで2営業日(16番の答え)

期限を書いて送るメールの文例

期限は、シートを送るメールに目安として書いて渡します。次の文例は、公開日がわかっている場合のものです。予算の幅も、このメールで聞きます。

件名:LP制作のヒアリングシートのご送付

○○様

LP制作のご相談をありがとうございます。
打ち合わせの前に、添付のヒアリングシートへのご記入をお願いします。
わからない項目は「わからない」、こちらに任せたい項目は「お任せ」と書いていただければ十分です。

ご記入いただいたシートの返送:11月2日(月)まで
(メニューの資料があれば、一緒にお送りください)

ご依頼いただく場合、12月4日(金)に公開するには、次のものを以下の日までにご用意いただく必要があります。
いまの時点の目安です。確定した日付は、お見積と一緒にあらためてお送りします。
・広告の媒体と開始日(広告を出される場合):11月10日(火)
・構成案のご確認のお返事(構成案は11月10日にお送りします):11月12日(木)
・原稿(貴院で書かれる場合)、お客様の声、割引の内容と期限、写真とロゴのデータ:11月18日(水)
・デザインのご確認のお返事と、フォームの送信を受け取るメールアドレス、自動返信メールの文面のご確認:11月25日(水)
・アクセス計測のアカウントへのご招待と、サーバーのログイン情報(お渡しの方法は、ご依頼が決まってからご相談します):11月26日(木)
・公開前の最終確認のお返事:12月2日(水)

期限に間に合わないものがある場合は、公開日を後ろにずらすご相談をさせてください。
また、ご予算の幅(例:〇万円〜〇万円)をこのメールへのご返信でお知らせいただけると、ご予算に合わせた見積をお出しできます。

期限を過ぎたときの扱いを先に書いておくと、後で公開日をずらす相談を切り出しやすくなります。見積に合意したら、確定した期限をWBS(作業を1行ずつ並べた一覧)のクライアントの作業の行に、そのまま入れられます。

ヒアリングシートを送るタイミングと、空欄で返ってきたときの聞き直し方

シートは打ち合わせの数日前に送り、打ち合わせでは空欄と「わからない」の項目だけを聞きます。空欄のまま返ってきた項目は、選択肢を2つに絞って聞き直します。

打ち合わせの数日前に送り、当日は空欄と「わからない」だけを聞く

打ち合わせの当日に初めてシートを見せると、先方はその場で考えながら答えることになります。計測ツールのアカウントやドメインの管理者のように、社内の誰かに聞かないとわからない項目は、その場では埋まりません。数日前に送れば、先方が社内で聞いて回る時間を取れます。

何日前に送るかに決まりはありません。シートの返送日は、打ち合わせの前日より前に置きます。答えを読んでから打ち合わせに入れば、当日の時間を空欄の項目と答えの確認に使えます。

打ち合わせで決まったことと、先方の宿題になったことは、その日のうちにメモに残し、シートの「答え」の列にも書き足します。

空欄・「わからない」で返ってきたときの聞き直し方

空欄や「わからない」の項目は、選択肢を2つに絞って聞き直します。最初と同じ広い聞き方のままだと、また空欄で返ってきやすくなります。

12番のフォームの件で、1点だけ確認させてください。
送信された内容は、次のどちらで受け取りますか。
A:院長先生のメールアドレス
B:受付で使っている共用のメールアドレス
決めかねる場合は、Bで設定して、あとから変えることもできます。

それでも決まらない項目は、対応表で「範囲外」にするか、「後日決める」として期限をつけます。期限のない「後日決める」は、公開の直前まで残りやすくなります。

ここまでの流れを、LP1件ぶんの作業として数えると、次の4つになります。

  1. 打ち合わせのメモを、決まったことと先方の宿題に分けて残す
  2. 17問の答えから、作業を十数行書き出す
  3. 答えから、原稿作成・フォームの設置・計測タグの設置・公開作業のような見積の行を起こし、デザインとコーディングの行に足す
  4. 先方の提出物と確認の返事に、公開日から逆算した期限(この例では6つ)を付けて、メールで送る

LPの依頼が来るたびに、この4つを繰り返します。相談が2件、3件と重なれば、メモも作業の一覧も見積も、案件の数だけ作ることになります。

TASKULでヒアリングの答えを見積とタスクにする手順

LP制作のヒアリングの答えをTASKULで見積とタスクにするときの分担の図。メモの整理とタスクの書き出しはAIで下書き、タスクから見積の行を作ったら確認・修正し、提出期限を決めてメールで送るのは自分で行う
TASKULに任せられるのは、メモの整理とタスクの書き出し、見積の行を作るところまでです。提出期限を決めて先方に送る作業は、自分で行います。

前の章で手でやった4つのうち、1のメモの整理と2の作業の書き出しは、TASKULのAIに下書きまで任せられます。3の見積は、できたタスクから見積書の行が作られるので、要らない行を消し、足りない行と単価を入れる作業が残ります。

4の、期限を決めて先方にメールで送る作業は、これまでどおり自分で行います。

以下は、整体院のLPの例でTASKULを使う手順です。画面の名前と動きは、2026年10月10日時点のものです。

①打ち合わせのメモを「営業・商談ログ」にAIで整理して残す

「クライアントリスト」に整体院を登録し、整体院の画面で「営業・商談ログ」タブを開きます。「会議メモを追加」の欄に打ち合わせのメモを貼り、「AIで整理して保存」を押します。メモは4つの区分に分けて保存されます。

4つの区分は「商談内容」「相手の特性・刺さった点」「リスク・懸念事項」「ネクストアクション」です。メモに「誰が・何を・いつまでに」を書いておくと、先方の宿題を「ネクストアクション」の欄で追いやすくなります。「AIで整理して保存」は、AIクレジットを使います。

AIが4つの区分に分けられなかったときは、メモの原文だけが保存されます。クレジットが足りないなどでAIを使えなかったときは、「AI解析に失敗しました。通常保存をお試しください。」と出て、メモは保存されません。その場合も欄にメモが残っているので、AIを使わずにそのまま残す「保存」ボタンで保存します。

TASKULの営業・商談ログに、LP制作の打ち合わせのメモを貼った画面。「会議メモを追加」の欄に「自分:構成案を11月10日に渡す」「院:構成案の確認の返事を11月12日まで」「院:原稿・お客様の声・割引の内容と期限・写真とロゴを11月18日まで」などを書き、右下に「保存」と「AIで整理して保存」のボタンがある。上には11月2日の「ヒアリングシートの返送あり(メニューの資料つき)」のメモ
打ち合わせのメモを「会議メモを追加」の欄に貼った状態です。上の11月2日のメモは「保存」で残したので、原文のまま表示されています。データは架空です。

②シートの答えを貼ってプロジェクトとタスクを作る

整体院の画面で「新規プロジェクト作成」を押し、「依頼文・議事録から自動作成」を選びます。整体院の画面から開くと、クライアントの欄には整体院が最初から入っています。プロジェクト名を入れ、任意の「期日」の欄には公開日を入れておけます。

「依頼文・議事録を貼り付け」の欄には、答えが入ったシートと、この案件用に埋めた対応表をそのまま貼ります。どちらも、スプレッドシートのセルを範囲で選んでコピーすれば貼れます。

「登録する」を押すとプロジェクトが作られ、詳細画面でAIが案件を分析して、タスクと案件概要を作ります。

AIへの指示は、確認と修正を別々のタスクにし、日付が書いてあれば期日に入れ、無ければ空欄にする内容です。推測で期日を埋めないよう指示されているので、期日を入れたい作業は「構成案の作成 11月10日」のように、作業と日付を並べて書いて貼ると、期日が入りやすくなります。

提出期限の例の表には、先方が出すものしか並んでいません。制作側の作業の期日も入れたいなら、構成案・デザイン・公開作業のような作業と日付を書き足してから貼ります。期日が空欄のまま作られたタスクは、自分で日付を入れます。

TASKULの「依頼文・議事録から自動作成」の画面。プロジェクト名「新メニューのLP(肩こり向け60分コース)」、クライアント「〇〇整体院(架空)」、期日「2026-12-04」を入れ、「依頼文・議事録を貼り付け」の欄の先頭に「構成案の作成 11月10日」「デザイン 11月20日」「公開前の最終確認の依頼 11月30日」「公開作業 12月4日」と書き、その下にLP制作のヒアリングシートの答えを貼った状態
欄の先頭に制作側の作業と日付を書き足し、その下に答えの入ったシートと対応表を貼っています。「登録する」を押す前の画面です。データは架空です。

AIへの指示には「調査・素材整理など『やって当たり前のこと』はタスクにしない」という一文もあります。先方からの原稿や写真の受け取りがタスクにならなかったときは、できたタスクの一覧を対応表と見比べて、足りない行を手で足します。

③プロジェクトの「見積」タブで見積書を作る

プロジェクトの詳細画面の「見積」タブで「見積書を作成」を押すと、そのプロジェクトのタスクが1行ずつ、見積書の行として並びます。タスクの名前が、そのまま見積の項目名になります。この処理はAIを使わないので、AIクレジットは減りません。

「デザインの確認」のような確認待ちの行は消し、対応表の「見積のどの行になるか」の列と見比べます。足りない行は「行を追加」で足し、数量と単価を入れます。

見積書のページの「マイ料金表」に作業名と単価を登録しておくと、タスクの名前にその作業名が含まれる行には、単価が自動で入ります。

TASKULの見積タブで「見積書を作成」を押したあとの画面。宛名は「〇〇整体院(架空)」、項目名に構成案の作成・構成案の確認(先方)・デザイン・デザインの確認(先方)・写真の選定と加工・コーディング・フォームの設置・計測タグの設置・公開前の最終確認(先方)・公開作業の10行が数量1・単位「式」で並び、下に「行を追加」のボタンがある
タスクの名前が、そのまま見積の項目名として並びます。「(先方)」の付いた確認待ちの行は消して使います。マイ料金表に何も登録していないので、単価はまだ入っていません。データは架空です。

作った見積書は、「リンクを発行して送付」を押すと送付用のリンクが発行されるので、メールなどに貼って先方に送れます。行の名前を対応表の言葉にそろえておくと、先方も「どの答えがどの行になったか」を追えます。

TASKULでできないことと、プランで気をつけること

TASKULを使っても自分で行う作業

TASKULの手順は、答えが返ってきたあとの整理から始まります。次の作業は、TASKULを使っても自分で行います。

  • シートを先方に送り、答えを集める作業(メールと表計算ソフトのまま)
  • 先方の提出期限を決め、期限を書いたメールを送る作業
  • AIが作ったタスクと案件概要を、対応表と見比べて直す作業(足りない行と、空欄の期日)
  • マイ料金表の作業名と一致しない見積の行に、単価を入れる作業

Freeプランで使える範囲と、AIクレジットの目安

無料のFreeプランは、プロジェクト10件まで、AIクレジットは月200です。TASKULの料金表(2026年10月10日確認)には、Standard(月2,400クレジット)で「プロジェクト作成 約16回」という目安が載っています。この数字で割ると1回あたり約150クレジットなので、Freeで自動作成できるのは月1回程度です。

会議メモのAI整理に使うクレジットの量は、料金表に載っていません。Freeで1件を通して試すなら、①のメモは「保存」ボタンで原文のまま残し、クレジットは②の自動作成に回します。③の見積書の作成には、クレジットを使いません。

クライアント管理と見積書・請求書は、Freeプランでも使えます。有料プランは月784円のStandardからで、14日間無料で試せます。

LPを年に1〜2本しか受けず、1件ずつ進めるなら、この記事のシートと対応表、メールの文例で足ります。案件が重なっているなら、TASKULのFreeプランで、次のLPのシートの答えを貼ってタスクと見積を作るところから試してください。

LP制作のヒアリングシートでよくある質問

LPのヒアリングシートは、ExcelとGoogleフォームのどちらで送ればいいですか?

先方がふだん開ける形で送れば、どちらでも構いません。この記事のテンプレートはタブ区切りなので、ExcelにもGoogleスプレッドシートにも貼れます。

Googleフォームで作る場合は、17問をそのまま質問として写し、選択肢の例を選択肢にします。

先方が原稿を書くと言ったのに、期限までに届かないときはどうすればいいですか?

シートを送るときに書いた期限と、「間に合わなければ公開日を後ろにずらす」ことを、もう一度伝えます。そのうえで、先方が箇条書きで出し、制作側が整える形に切り替えるかを相談します。

切り替えるなら、見積に原稿作成の行を足します。公開日をずらす相談の仕方は、Web制作のWBSテンプレートの記事の「公開日に間に合わなくなったときの相談の仕方」の節に書いてあります。

計測タグの設定は、LP制作の仕事に入りますか?

取り決め次第です。制作側が引き受けるなら見積に計測タグの設置の行を入れ、先方が設定するならシートの13番で「設定:貴社」と決めておきます。制作側が設定する場合は、アカウントへの招待を、タグを設置する作業の前にもらっておきます。

修正の回数もヒアリングシートで聞きますか?

シートで聞くのは、確認する人とOKを出す人、返事までの日数までです。修正の回数と、超えた分の扱いは、見積書と受注の確認で決めます。決め方は、修正回数の上限を決めて超えた分を追加料金にする手順の記事にまとめてあります。

コーポレートサイトの制作にも、このシートを使えますか?

そのままでは足りません。このシートはLP1ページ向けに絞っています。

ページの数と構成、公開後に更新する人とその方法など、複数ページのサイトで決めることは入っていません。目的、原稿、写真、フォーム、計測、公開の質問は流用し、ページごとの質問を足して使います。

まとめ|LP制作のヒアリングシートは、答えの使い道まで決めてから送る

LP制作のヒアリングシートは、取ってほしい行動から公開の段取りまでを17問で聞きます。原稿を書く人やフォームの通知先のように、聞き漏れると公開日が延びる項目も入れておきます。

返ってきた答えは、対応表で見積の行、作業、先方の提出物と期限に落とします。期限は公開日から逆算し、目安をシートと一緒に送ります。

まずはこの記事のテンプレートをコピーし、次の案件に合わない行を消して、打ち合わせの数日前に送ってください。LPの相談が重なり、メモの整理や作業の書き出しの手間が増えてきたら、TASKULのFreeプランで次の1件のタスクと見積を作ってみてください。

TASKUL - フリーランス向けAIタスク管理ツール 14日間無料

この記事をシェアする X Facebook LINE

この記事の執筆者

執筆

TASKUL編集部

TASKUL(タスクル)の編集チーム

フリーランスや制作会社向けのタスク管理ツール「TASKUL(タスクル)」の編集チームです。複数の案件を抱える制作者から寄せられる、段取り・見積・請求の困りごとをもとに記事を書いています。

コラムの記事一覧を見る