ツール比較

Asana個人利用は無料でどこまで?2人の上限と有料との違い

公開日 最終更新日

執筆:佐々木 篤

Asana個人利用は無料でどこまで?2人の上限と有料との違い

「案件が3つ4つと重なってきたので、そろそろタスク管理をきちんとしたい」「Asanaが良さそうだけれど、無料のままどこまで使えるのかが分からない」。結論から書きます。

Asanaの個人利用は、無料プランのまま続けられます。公式の料金ページで無料プラン(Personal)は¥0、「いつまでも無料で利用できます」と明記されているためです。この記事では、Asana公式の料金ページとPersonalプランページに書かれている内容だけを使って、無料でできることと、有料に上がる境界線を整理しました。

先に押さえておきたいのは、無料プランのユーザー上限が「2人」と表記されている点です。ただし1人で使うぶんには、この数字はほとんど効きません。

実際に手が止まるのは人数ではなく機能で、その3か所を順番に見ていきます。有料に上げるか無料のまま運用で粘るかは、記事の後半に置いた症状別の判断表で切り分けられるようにしました。

Asanaの個人利用は無料でどこまでできる?

無料プラン(Personal)でできる範囲は、思っているより広いです。タスクとプロジェクトを無制限に作り、リスト・ボード・カレンダーの3つの表示を切り替え、Slackなど100以上のサービスとつなぐところまでが無料の欄に書かれています。

有料の欄に移るのは、複数の案件を横断して1枚で見るための機能と、同じ段取りを毎回作らずに済ませるための機能です。まずは、公式がPersonalに含めているものを一覧で確認します。

そもそもAsanaはどんなツールか

先に、Asanaが何を引き受けるツールなのかだけ確認します。Asanaは、やることをタスクという単位で登録し、それをプロジェクトという入れ物にまとめて管理するツールです。

登録したタスクは、リスト・ボード・カレンダーという3つの表示で見比べられます。公式のPersonalプランページには「iOS と Android のアプリ」と「100 種類以上のアプリ連携」の記載もあるため、外出先ではスマートフォンから使えます。

用途については、公式のPersonalプランページが「個人事業や趣味のプロジェクトの管理」「日々の仕事量の管理、個人事業の経営、副業の拡大」を挙げています。1人か2人で使う想定が公式にも明記されているため、個人利用は想定外の使い方ではありません。

Asana無料プラン(Personal)で使える機能一覧

次の表は、Asana公式の料金ページとPersonalプランページに書かれている記載だけを並べたものです。「Starter以上に記載」とあるものは、無料の欄ではなく上位プランの欄に置かれている機能を指します。

項目 Personal(無料) 公式の記載
タスク・プロジェクトの作成 使える 「無制限のタスクとプロジェクト」
リスト/ボード/カレンダービュー 使える 「リスト、ボード、カレンダービューの切り替え」
ファイルの添付 使える 「無制限のストレージ、最大 100MB/ファイル」
ステータス更新 使える 「ステータス更新」
タイムトラッキング 使える 「連携を使ったタイムトラッキング」
外部サービス連携 使える 「100 以上の無料連携」(Slack、Google ドライブ、Zoom など)
スマートフォンアプリ 使える 「iOS と Android のアプリ」(Personalプランページ)
ユーザー数 2人まで 「ユーザー 2 人まで無料でコラボレーションできます。」
タイムライン・ガントビュー Starter以上に記載 「タイムラインとガントビュー」がStarterの追加機能
カスタムフィールド Starter以上に記載 「カスタムフィールド」がStarterの追加機能
オートメーション(ワークフロービルダー) Starter以上に記載 「無制限のオートメーション」がStarterの追加機能
Asana AI 公式の無料欄に記載なし PersonalプランページでStarterの追加機能として案内

この表を上から下へ読むと、境目がはっきりします。タスク1件を作って、期日を入れて、片づけるという一連の流れは、すべて無料の欄に収まっています。

無料の欄から外れているのは、タイムラインやカスタムフィールドのようにたくさんのタスクをまとめて1枚の絵にする道具と、オートメーションのように同じ手順を機械に繰り返させる道具の2種類です。1人で1件ずつ処理していく使い方なら、無料のまま不足を感じる場面は多くありません。

ユーザーは最大2人まで。1人で使うなら効かない上限

Asanaの個人利用でいちばん引っかかりやすいのが、この人数です。公式の料金ページには「タスクや個人的な To-Do を管理: 2 人のユーザー」「ユーザー 2 人まで無料でコラボレーションできます。」と書かれ、プランの説明文も「個人的なプロジェクトを管理する 1〜2 人のユーザー向け。」となっています。

一方で、Personalプランページの表記は「プロジェクトおよびチームごとに最大 2 席。」です。料金ページは「2 人のユーザー」、Personalプランページは「プロジェクトおよびチームごとに最大 2 席」で、数え方の単位がそろっていません。

アカウント全体で2人なのか、プロジェクト単位で2席なのかは、公式の記載からは読み取れませんでした。ここは断定を避け、実際に人を招く前にご自身の画面で確かめることをおすすめします。

ただし、この違いは1人で使う人には影響しません。自分ひとりで使う限り、席は1つしか埋まらないからです。

「無料は2人まで」という数字が効いてくるのは、外注のデザイナーやライターを継続的に招き入れて、3人目が必要になったときです。そこまでは人数を気にせず使えます。

タスクとプロジェクトは無制限、ファイルは1件100MBまで

無料プランのタスク数とプロジェクト数について、公式は「無制限のタスクとプロジェクト」とだけ書いています。何件までという具体的な数字は公表されていないため、本記事でも推定値は書きません。

案件ごとにプロジェクトを分けても、月ごとにプロジェクトを作り直しても、数の心配は要らない設計です。

数字が出ているのはファイルの容量で、「無制限のストレージ、最大 100MB/ファイル」と記載されています。ストレージ全体には上限がなく、1ファイルあたりの大きさだけが決まっている形です。

動画やデザインの元データを扱う場合、1ファイル100MBは超えることがあります。その場合はファイルそのものを添付せず、クラウドストレージの共有リンクをタスクに貼る運用に切り替えてください。

Asanaは「100 以上の無料連携」にGoogle ドライブを挙げているため、リンクで渡す前提なら無料のまま回せます。

Asanaの無料プランと有料プランは何が違う?

Asanaの個人利用で無料プランと有料プランの違いを調べながらノートに書き出している様子

違いは3つに分かれます。ユーザー数の上限、案件をまたいで全体を見る機能、繰り返しを自動化する機能の3つです。

1件ずつのタスク管理は無料で足り、案件をまたいで眺めようとしたときと、同じ段取りを機械に任せようとしたときに有料の欄へ入る、という線引きになっています。

PersonalとStarterの差を表で見る

Asana公式の料金ページで、Starterは「Personal の全機能に加えて」という書き方をされています。つまりStarterで新しく増えるものが、そのままPersonalに無いものです。

機能 Personal(¥0) Starter
ユーザー数 2人まで ライセンス数の上限なし
タイムライン・ガントビュー ― あり
カスタムフィールド ― あり
オートメーション ― 無制限のオートメーション
フォーム ― あり
カスタムテンプレート ― あり
レポートダッシュボード ― あり
無料ゲスト ― 無制限の無料ゲスト
AI スタジオ Basic ― 月間 50,000 クレジット

並べてみると、Starterで増えるものが2系統に分かれることが分かります。ガントビューとカスタムフィールドとレポートダッシュボードは、「1件のタスクを処理する」ためではなく「全体を俯瞰する」ための機能です。

残るオートメーションとカスタムテンプレートとフォームは、同じ手順を毎回作り直さずに済ませるための機能にあたります。冒頭に挙げた「全体を見る機能」と「自動化する機能」が、そのまま表の中身に対応しています。

1人で数件の案件を回している段階では、頭の中に全体像が入っているうえ、案件ごとに工程も違うため、どちらの系統もまだ要りません。案件が増えて全体像が頭からあふれ、同じ工程を何度も作り直すようになった時点が、有料を検討するタイミングです。

他のツールの無料枠と並べて考えたい方は、同じ形式でまとめたTodoist無料版でできることと有料プランとの境界線や、Trello無料版でできることと有料プランとの境界線も参考にしてください。

Starter・Advancedの料金はいくらか

公式の料金ページに記載されている金額は次のとおりです。Starterは¥1,200、Advancedは¥2,700で、どちらも「ユーザー1人あたり / 月(1年ごとに請求)」という条件が付いています。

Enterpriseは料金が掲載されておらず、セールスチームへの問い合わせと案内されています。支払い方法については「毎年 最大 18% オフ」という年払いの記載があります。

Advancedで増えるものは、ポートフォリオ無制限、ゴール、ワークロード、承認と校正、タイムトラッキング(推定時間と実際の時間の比較)、数式、フォームのブランチ、Salesforce・Tableau・Power BI のサポート、AI スタジオ Basic 月間 75,000 クレジットです。見て分かるとおり、複数のプロジェクトを束ねて管理する立場の人に向いた内容で、1人で案件を回すフリーランスがAdvancedまで上げる理由は、通常は見当たりません。個人利用で検討するとしたら、まずStarterです。

Advancedの無料トライアルと、解約したあとの扱い

公式の料金ページには「Asana Advanced の無料トライアルの開始はいつでも簡単に」という案内があります。見つかったのはAdvancedについての案内だけで、個人利用で候補になるStarterのトライアルと、期間が何日間なのかは、料金ページにもPersonalプランページにも記載が見つかりませんでした。

数字を推測で書くわけにはいかないため、本記事では日数に触れません。実際の条件は申し込み画面でご確認ください。

個人で使う人にとって、トライアルより重要なのは解約したあとの扱いです。公式のよくある質問には「Asana では返金を行っておりません。次の更新サイクルに入る前にプランをキャンセルした場合、サブスクリプション期間の終わりまでは引き続き有料機能を利用できます。サブスクリプションの有効期限が切れると、有料機能とこれに関連するすべてのデータにアクセスできなくなります。」と書かれています。

ここは読み流さないでください。公式が案内しているのは「サブスクリプションの有効期限が切れると、有料機能とこれに関連するすべてのデータにアクセスできなくなる」という点です。

有料プランでカスタムフィールドを作り込むほど、契約を続ける前提の運用になりやすい、とは言えます。「とりあえず有料にして、合わなければ戻す」という試し方を考えているなら、この一文を先に知っておいてください。

キャンセルの手順そのものは、管理者コンソールの「請求」タブから「プランをキャンセル」と案内されています。

Asana無料プランの制限は?1人で使うとどこで止まるか

Asanaの個人利用でカレンダーに複数案件の締切を書き込んで重なりを確認している様子

止まるのは3か所です。①複数案件の締切を1本の線表で見るとき、②案件ごとの状況を列で持つとき、③繰り返しの段取りを自動化するときの3つになります。

前の章で挙げた3つの違いのうち、ユーザー数の上限は1人で使う限り効きません。①と②が「全体を見る機能」、③が「自動化する機能」にあたります。

順番に、どんな場面で困るのかと、無料のまま回避する方法を並べます。

①複数案件の締切を1本の線表で見られない

Personalで使える表示は、リスト・ボード・カレンダーの3つです。タイムラインとガントビューはStarterの追加機能として記載されているため、案件Aと案件Bの工程を上下に並べて、重なりを一目で見るという使い方は無料の範囲に入っていません。

これが効いてくるのは、案件の数が増えたときです。案件Aの納品週に案件Bの初稿締切が重なっている、という状態は、線表なら着手前に見つかります。

リスト表示だと、それぞれの案件を開いて日付を突き合わせるまで気づけません。気づいたときには両方の締切が目の前、という事故はここから生まれます。

無料で線表に近いものを用意する方法は、他のツールとの組み合わせも含めてSlackで使える無料のガントチャートの作り方にまとめてあります。

無料のまま回避するには:カレンダービューに中間タスクまで置く

カレンダービューは無料の欄に入っています。線表の代わりとして使う場合、鍵になるのは置く日付の粒度です。「納品日」だけをカレンダーに置いても、月の下旬に丸が3つ並ぶだけで、重なっているかどうかは分かりません。

そこで、1件の案件を工程に割ってから日付を置きます。たとえば「初稿提出」「先方確認の締切」「修正反映」「最終納品」の4つに割り、それぞれを別のタスクとしてカレンダーに置きます。すると、案件Aの修正反映と案件Bの初稿提出が同じ週に来ていることが、月表示のまま見えるようになります。

工程の名前は案件の種類ごとにそろえておくと、翌月からは同じ形で置けます。

②案件ごとの状況を列(カスタムフィールド)で持てない

カスタムフィールドはStarterの追加機能として記載されています。「単価」「入金状況」「クライアント名」といった項目を、自分で列として足すことは無料ではできません。

案件をまたいで「今月入金予定の合計はいくらか」を1枚の表で見る、という使い方が無料の範囲から外れる理由がこれです。

無料のまま回避するには:案件ごとにプロジェクトを分ける

プロジェクトは公式に「無制限」と書かれています。ここを使います。案件ごとにプロジェクトを作れば、案件名という情報は列ではなく入れ物そのものが持ってくれます。列を足せない代わりに、入れ物を増やして分類する考え方です。

進み具合については、ボードビューへの切り替えが無料の欄に入っています。タスクを段階ごとに分けて眺める用途にはこの表示が向きます。ただし、画面上の細かい設定項目までは公式の料金ページに書かれていないため、実際の並べ方はご自身の画面でご確認ください。

この回避策には限界もはっきりあります。案件ごとにプロジェクトを分けると、案件を横断した集計は手作業に戻ります。単価や入金状況を並べて見たいなら、Asanaの外に表を1枚持つか、その情報を持てるツールを併用してください。

③繰り返しの段取りを自動化できない

公式のPersonal欄には「カスタムテンプレート」も「無制限のオートメーション」も見当たらず、どちらもStarterの追加機能として記載されています。つまり毎月同じ手順で進む案件でも、無料のままなら段取りを毎回作ることになります。

月次の運用代行やレギュラーの記事執筆のように、同じ工程を繰り返す仕事ほど、この手間が積み上がります。

無料のまま回避するには:段取りを1枚のリストにして写す

自動化が使えないなら、写す速さで勝負します。案件の種類ごとに工程を書き出したリストを1枚だけ用意し、新しい案件が来たらそこから写す形です。頭の中から毎回思い出す方式をやめるだけで、抜けと時間の両方が減ります。

たとえば、記事制作を月2本受けている場合の1枚はこうなります。

【記事制作・1本ぶんの工程】
1. 依頼内容の確認(KW・文字数・納期・参考記事)
2. 構成案の作成
3. 構成案の提出 → 先方確認の締切を設定
4. 執筆
5. 初稿の提出 → 先方確認の締切を設定
6. 修正の反映
7. 最終納品
8. 請求書の発行
9. 入金の確認

このリストをテキストファイルやメモアプリに置いておき、新しい案件のプロジェクトを作ったら順に写します。工程の名前を毎回そろえておくと、①で書いたカレンダーの置き方とも噛み合います。

写す作業が月に何度も発生するようになったら、そこが有料を検討する合図です。

Asanaを個人で使うのが向いている人・向かない人

ここまでの内容を、自分に当てはめられる形に落とします。Asanaの個人利用が無料のままはまるかどうかは、案件の数と、案件をまたいで見たい情報があるかどうかで、ほぼ決まります。

無料のまま続けて問題ない人

次の表の左側に多く当てはまるなら、Personalのままで支障は出にくいです。右側に多く当てはまるなら、運用でしのぐか、Starterを検討する段階に来ています。

無料のままで足りる人 無料だと窮屈になる人
同時に動く案件が数件で、全体像が頭に入っている 同時に動く案件が増え、締切の重なりを見落とすようになった
1人で作業し、人を招く予定がない 外注先を継続的に招き、3人目が必要になった
案件ごとに独立して進み、横断で集計する必要がない 単価・入金状況を案件をまたいで一覧で見たい
案件の工程が毎回違う 毎月ほぼ同じ工程を繰り返している
添付するファイルが1件100MBに収まる、またはリンクで渡している 大きな元データをツール上に置いておきたい

記事の前半で見たとおり、公式もPersonalを1人か2人の規模に向けたプランとして案内しています。左側に当てはまる状態のまま無料で使い続けることは、ツールの想定に沿った使い方です。

有料に上げたほうが早い人

右側に当てはまった項目が2つ以上あり、しかもその状態が1か月以上続いているなら、Starterを検討する価値があります。判断の材料になる金額は、公式記載の¥1,200(ユーザー1人あたり / 月・1年ごとに請求)です。

逆に、当てはまるのが1つだけなら、前の章の回避策を先に試してください。カレンダーに中間タスクを置く、案件ごとにプロジェクトを分ける、段取りのリストを1枚持つ。この3つはいずれも設定を変えるだけで、費用はかかりません。

加えて、サブスクリプションの有効期限が切れると有料機能とこれに関連するすべてのデータにアクセスできなくなる、と公式が案内している以上、上げるのは「運用で粘ってもなお困っている」と確認できてからで遅くありません。

迷ったときの判断表(症状→原因→打ち手)

いま起きていることから逆算する表です。左端の症状に心当たりがある行を読んでください。

起きていること 原因 打ち手
案件同士の締切がぶつかってから気づく 案件を横断する線表が無料の欄にない カレンダービューに中間タスクまで置く。それでも見落とすならStarter
「あの案件、いま何待ちだっけ」を毎回タスクを開いて確かめている 状況を列として持てない 案件ごとにプロジェクトを分け、ボードビューに切り替えて段階を見る
毎月同じ段取りを一から作り直している カスタムテンプレートとオートメーションがStarterの欄 工程リストを1枚持って写す。回数が増えたらStarter
手伝ってもらう人が3人目になった 無料は「2人まで」と表記 Starterはライセンス数の上限なしと記載。人数で決まるので運用では回避できない
大きなファイルを添付しようとして弾かれる 「最大 100MB/ファイル」の記載 クラウドストレージの共有リンクをタスクに貼る
見積書と請求書をAsanaの外で作っていて二度手間 金額を扱う機能が公式の欄にない 案件・見積・請求まで1か所に置けるツールを併用する

最後の行だけは、Starterに上げても解決しません。プランの問題ではなく、Asanaが引き受けている範囲の外にある仕事だからです。

ここは後半のセクションで扱います。ツールそのものを見直したい場合は、フリーランス向けタスク管理ツールの選び方や無料で使えるプロジェクト管理ツールもあわせてご覧ください。

Asanaの個人利用を始める4ステップ

Asanaの個人利用を始める手順をノートのチェックリストにして確認している様子

ここからは、これから使い始める方向けの手順です。画面の文言や配置は変わることがあるため、クリックする場所ではなく各段階で決めておくことを中心に並べます。最初に決めておけば、あとから作り直す手間が減ります。

①アカウントを作る

Asana公式サイトから登録します。ここで決めるのは、仕事用のメールアドレスを使うかどうかだけです。

クライアントを招く可能性があるなら、屋号のドメインか仕事用のアドレスにしておくと、あとから見え方で悩みません。プランはPersonalのまま進めます。

¥0で「いつまでも無料で利用できます」と記載されているため、まず無料で試して不足を確かめる順番が合理的です。

②最初のプロジェクトを作る

ここが分かれ道です。案件ごとにプロジェクトを分けるか、1つのプロジェクトに全部入れるかを最初に決めてください。

案件をまたいだ集計をしたいなら1つにまとめる形が近く、案件ごとに独立して進めたいなら分ける形が向きます。プロジェクトは無制限と記載されているので数の心配は要りませんが、途中で方針を変えるとタスクの引っ越しが発生します。

迷う場合は、案件ごとに分ける形から始めるほうが失敗しにくいです。1つにまとめる形は、カスタムフィールドで列を足せることが前提の設計になりやすく、無料の範囲では持ち味を出しにくいためです。

③リスト・ボード・カレンダーを切り替える

この3つの表示は無料で切り替えられます。使い分けの目安は、リストが「今日やることを順に潰す」、ボードが「いま何待ちかを段階で見る」、カレンダーが「今月どこが混んでいるかを見る」です。

最初の1週間は3つとも触って、自分がいちばん開く表示を1つ決めてください。

決めた表示に合わせて、タスクの書き方もそろえます。カレンダーを主に使うなら、前の章で書いたとおり工程を割って日付を置く形が効きます。リストを主に使うなら、1タスクを1回の作業で終わる大きさに割るほうが扱いやすくなります。

④スマートフォンアプリと連携を入れる

Personalプランページには「iOS と Android のアプリ」の記載があります。移動中にタスクを足せるようにしておくと、思いついた依頼をその場で入れられます。

あわせて、料金ページに「100 以上の無料連携」として挙げられているSlack、Google ドライブ、Zoomのうち、自分が毎日開いているものだけをつないでください。全部つなぐと通知が増え、かえってAsanaを開かなくなります。

Asanaで見積書や請求書は作れる?

見積書や請求書を作る機能は、公式の料金ページに並んでいる機能の中には見当たりません。Personalの欄にもStarterの欄にも、見積書や請求書、クライアントごとの情報を扱う機能の記載はありませんでした。

タスクはAsana、金額は別の場所という分担になり、案件が増えるほど転記が増えます。

見積・請求の情報はAsanaの外に残る

クライアントワークの1件は、依頼を受けてから入金されるまでが1周です。Asanaが引き受けてくれるのは、このうち作業の部分になります。

見積書を出す、請求書を発行する、入金を確認する、といった工程は、表計算ソフトや請求サービスなど別の場所に置くことになります。

分かれていること自体は問題ではありません。困るのは、同じ案件の情報を2か所に手で書き写している状態です。

案件名、金額、納期を両方に入力していると、片方だけ直して食い違う事故が起きます。判断表の最後の行が「Starterに上げても解決しない」のは、これが機能の不足ではなく、置き場所が分かれていることによる問題だからです。

TASKULでできること・TASKULが向かない人

TASKULは、クライアントワークをする個人向けのタスク管理ツールです。案件(プロジェクト)とタスクに加えて、見積書・請求書の作成とクライアント管理を同じ場所に持てる点が、Asanaとの分担の違いになります。

転記の往復が減るぶん、金額の食い違いも起きにくくなります。この2つはFreeプランでも使えます(公式の機能比較表はStandard・Pro・Fullの3プランだけを並べているため、表の中にFreeの列はありません)。

正直に、向かない場合も書きます。まずFreeプランはプロジェクト10件までなので、動いている案件が常時10件を超える方は有料プラン(Standard・年払いで月あたり¥784)が前提になります。

Freeプランについて公表されているのは¥0・プロジェクト10件まで・AIクレジット200/月の3点だけです。LINE通知とSlack連携は、公式の料金表でStandard以上の機能として案内されています。

AI機能にはクレジットの上限があるため、使い放題ではありません。大人数のチームで権限を細かく分けて運用したい場合や、線表そのものを主役に据えたい場合は、別のツールのほうが合います。

Asanaを気に入っているなら、無理に乗り換える必要はありません。判断表の最後の行に心当たりがあり、転記の往復に時間を取られているなら、一度TASKULを無料で試すと、どちらの置き方が自分に合うか比べられます。

Asanaの個人利用でよくある質問

公式の記載で答えられる範囲に絞って回答します。記載が見つからなかったものは、その旨を書きました。

Asanaの無料プランはいつまで使えますか?

期限はありません。公式の料金ページでPersonalは¥0とされ、「いつまでも無料で利用できます」と記載されています。日数が来たら止まる体験版ではなく、無料のまま続けられるプランです。

Asanaの無料プランは何人まで使えますか?

公式の料金ページには「ユーザー 2 人まで無料でコラボレーションできます。」と書かれています。ただしPersonalプランページの表記は「プロジェクトおよびチームごとに最大 2 席。」で、数え方の単位が異なります。

アカウント単位かプロジェクト単位かは公式の記載からは判断できないため、人を招く前に画面でご確認ください。

Asanaの無料プランでガントチャートは使えますか?

無料の欄には入っていません。「タイムラインとガントビュー」はStarterの追加機能として記載されており、Personalで使えると書かれているのはリスト・ボード・カレンダーの3つの表示です。

無料のまま近いことをしたい場合は、カレンダービューに工程ごとのタスクを置く方法が現実的な代替になります。

Asanaの個人利用でプロジェクト数に上限はありますか?

公式の記載は「無制限のタスクとプロジェクト」です。何件までという具体的な数字は公表されていないため、本記事でも数値は書きません。案件ごとにプロジェクトを分ける運用をしても、数の面での制約は記載されていません。

無料プランから有料プランに変えると料金はいくらかかりますか?

公式の料金ページの記載では、Starterが¥1,200、Advancedが¥2,700です。いずれも「ユーザー1人あたり / 月(1年ごとに請求)」という条件が付いています。

支払いについては「毎年 最大 18% オフ」という年払いの案内もあります。Enterpriseは料金が掲載されておらず、問い合わせと案内されています。

有料プランを解約したらどうなりますか?

公式のよくある質問には「Asana では返金を行っておりません。次の更新サイクルに入る前にプランをキャンセルした場合、サブスクリプション期間の終わりまでは引き続き有料機能を利用できます。サブスクリプションの有効期限が切れると、有料機能とこれに関連するすべてのデータにアクセスできなくなります。」と書かれています。手続きは管理者コンソールの「請求」タブから「プランをキャンセル」と案内されています。

まとめ:Asanaの個人利用は無料でどこまで使えるか

Asanaの個人利用は、Personalプランのまま続けられます。¥0で「いつまでも無料で利用できます」と公式に明記され、タスクとプロジェクトは無制限、リスト・ボード・カレンダーの3つの表示と100以上の連携まで無料の欄に入っています。

表記されている上限は「ユーザー 2 人まで」ですが、1人で使う限りこの数字は効きません。

無料のまま手が止まるのは、人数ではなく3つの機能です。案件を横断する線表と、状況を持つための列と、繰り返しの段取りの自動化の3つで、どれもStarterの欄に置かれています。

まずはカレンダーに工程ごとのタスクを置く、案件ごとにプロジェクトを分ける、工程リストを1枚持って写す、という3つの運用で粘ってください。それでも困る状態が続いたときが、月額¥1,200のStarterを検討する地点です。

そして、見積書や請求書のようにAsanaの機能一覧に載っていない仕事は、プランを上げても解決しません。そこが負担になっているなら、置き場所そのものを見直す番です。

TASKUL - フリーランス向けAIタスク管理ツール 14日間無料

この記事をシェアする X Facebook LINE

この記事の執筆者

執筆

佐々木 篤

Web制作ディレクター / 編集

Web制作・ディレクションに5年以上携わる現役ディレクター。フリーランスとして個人で案件を回す立場と、制作会社を運営してチーム・外注を管理する立場の両方を経験。現在はクリエイター向けのタスク・案件管理ツールの企画・開発にも携わり、作る側と使う側の両視点から、フリーランス・制作現場の業務効率化について執筆しています。

コラムの記事一覧を見る