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クライアントの確認が遅い・返信が来ないときの催促文例と納期のずらし方

公開日 最終更新日

執筆:TASKUL編集部

クライアントの確認が遅い・返信が来ないときの催促文例と納期のずらし方

「デザイン案を送って1週間、まだ返事がない」「原稿が届かないのに、公開日は動いていない」。クライアントの確認が遅いと、催促の文面に迷っているあいだにも、自分の作業に使える日が1日ずつ減っていきます。

クライアントの確認が遅いときは、先に納期までの予備日の残りを営業日で数えます。残りが2営業日以上なら期限の翌営業日に1回目の確認を送り、残りが1営業日になったら2回目で影響を日数で伝えます。

残りが0になったら、納期を「返事をいただいてから◯営業日」と数え直す相談を送ります。

この記事は、Webサイトやデザイン、文章の仕事を受けて制作を進めている人のうち、デザイン案の確認や原稿・写真の提出がクライアントから戻らない人向けです。受注前に見積もりの返事を待っている人は見積もりの返事が来ないときの催促メールの文例を、納品後に検収の返事を待っている人は納品後の検収が終わらないときの支払期日の記事を読んでください。

最後に、複数のクライアントの確認待ちをTASKUL(タスクル)で一覧にして、控えを見直す手間を減らす方法と、TASKULではできないことも紹介します。

クライアントの確認が遅いとき、今日まず何をする?

送ったものが相手に届いているかと、返事の期限を伝えたかを確かめ、納期までの予備日を数えます。送る連絡は、その残りの日数で決めます。

催促の文面から考え始めると、「まだ早いかも」と迷っているうちに1日、2日と過ぎやすくなります。日数を先に数えれば、今日送るかどうかは表を見て決められます。

送ったものが届いているか、期限を伝えたかを確かめる

催促の前に、自分の側に原因がないかを3つ見ます。

  1. 送信済みのメールやチャットに、ファイルやURLが付いているか(リンク切れ・閲覧権限の付け忘れがないか)
  2. 宛先が、確認する権限のある担当者になっているか
  3. 依頼の文面に「◯月◯日までに」と、返事の期限を日付で書いたか

3つ目が抜けていた場合、相手からは急ぎではない依頼に見えます。催促ではなく、期限を伝える連絡から始めます。

また、相手の社内で上司や役員の承認が要る案件は、担当者が見ていても承認者の予定で止まります。承認者がいる相手には、承認者の予定を聞いてから期限を決めます。

担当者が忙しく、届いたメールが他の連絡に埋もれて後回しになっていることもあります。そのため、後の章の催促の文例は、AかBかを選ぶだけで返信できる形にしています。

納期までの予備日を数える

クライアントの確認が遅いときに返事待ちの予備日を数える図。納期までの営業日から返事のあとの作業日を引くと予備日の残りが出る。10月19日(月)の例は9営業日−6営業日=3営業日
予備日の残りは「明日から納期までの営業日−返事のあとの作業日」で出します。例の10月19日(月)は3営業日残ります。

予備日は、今日返事が届いたとして、返事のあとの作業を全部終えても納期までに余る営業日です。次の式で数えます。

予備日の残り=明日から納期までの営業日−返事のあとの作業日

「明日から納期までの営業日」には、納期の日そのものも入れます。公開日の前日までにテストを終えておきたい場合は、納期の前の営業日までで数えます。

架空の例で数えます。株式会社サンプル(架空)のコーポレートサイトで、公開日は10月30日(金)です。

トップページのデザイン案を10月13日(火)に送り、確認の期限を10月16日(金)と伝えました。確認が戻ってからの作業は、コーディング4営業日とテスト・修正2営業日の、計6営業日です。

日付(架空の例) 明日から納期までの営業日 予備日の残り その日に送る連絡
10月16日(金)確認の期限 10営業日 4営業日 送らない(期限の当日)
10月19日(月)期限の翌営業日 9営業日 3営業日 1回目の確認
10月20日(火) 8営業日 2営業日 送らない
10月21日(水) 7営業日 1営業日 2回目(影響を日数で伝える)
10月22日(木) 6営業日 0営業日 納期の相談

期限を過ぎると、返事が1営業日遅れるたびに、予備日は1営業日ずつ減ります。10月22日(木)は、その日のうちに返事が来れば間に合う最後の日です。

土日と祝日は営業日に数えないので、カレンダーで確かめます。クライアントの確認の行まで入れて日程を組むやり方は、クライアントの確認・素材待ちまで入れたWeb制作のWBSテンプレートの記事にまとめてあります。

遅れの状態ごとに、今日送る連絡を決める

クライアントの確認の期限を過ぎたら予備日で連絡を決める図。期限の前・当日は送らない。期限を過ぎて2営業日以上なら1回目の確認、1回目に返事がなく1営業日なら2回目、2回目に返事がなく0営業日以下なら納期の相談。例は10月16日(金)送らない・10月19日(月)1回目の確認・10月20日(火)送らない
期限の前と当日は送らず、期限を過ぎたら予備日の残りで1回目・2回目・納期の相談を選びます。10月20日(火)は予備日が2営業日あるので送りません。

予備日の残りが分かったら、次の表で今日送る連絡を決めます。

今の状態 予備日の残り 今日送る連絡 次に見る日
①返事の期限を伝えていなかった 期限がないので数えられない 期限を日付で伝える連絡(期限の日に予備日が3営業日以上残るように決める) 伝えた期限の翌営業日
②期限の前 期限の日に何営業日残るかを数えておく 送らない(期限が近ければ、前日に一言だけ) 期限の翌営業日
③期限を過ぎた 2営業日以上 1回目の確認 予備日が1営業日になる日
④1回目に返事がない 1営業日 2回目(影響を日数で伝える) 翌営業日
⑤2回目に返事がない 0営業日以下 納期の相談(担当者以外の連絡先もCCに入れる) 相談に書いた返事の期限
⑥原稿・写真が届かず、組み始める日を過ぎた 作業によって違う 原稿・写真の催促と、仮の文章で組み進める予告 差し替えの期限
⑦担当者の不在が分かった(休暇の自動返信など) 問わない 担当者以外の連絡先への確認 翌営業日

表の行は「何回目か」ではなく、予備日の残りで選びます。期限を過ぎた時点で残りが1営業日なら1回目を飛ばして④の内容から送り、0営業日なら⑤の納期の相談から送ります。

①で期限の日に3営業日以上を残すのは、1回目・2回目・納期の相談の3段階を、それぞれ別の日に送れるようにするためです。「期限の翌営業日に1回目」は待つ日数の目安で、統計で決まった日数ではありません。

相手の社内の承認の流れが分かっていれば、それに合わせて待つ日数を延ばして構いません。

クライアントに確認を頼むときは、返事の期限と遅れたときにずれる日数を書く

催促の回数を減らすには、確認を頼む最初の連絡に「いつまでに」と「過ぎたらどうなるか」を書きます。遅れると予備日が減ることを先に伝えておけば、2回目で公開日の話をしても、相手には予告どおりの連絡として届きます。

トップページのデザイン案をお送りします。
10月30日(金)の公開に向けて、10月16日(金)までに、このまま進めてよいか、修正があればその内容をご返信ください。
ご返信が1営業日遅れるごとに、公開までの予備日が1営業日ずつ減ります。

最初の依頼には、間に合わなくなる最後の日付までは書きません。先に書くと、相手はその日まで返事を延ばしてよいと受け取りやすくなるからです。最後の日付は、2回目の連絡で初めて伝えます。

原稿や写真を頼むときは、「いつまでに」「どの形式で(Wordかテキストか・写真の枚数と横長か縦長か)」「届かなければ仮の文章で組み進める」の3点を書きます。相手の作業を依頼の時点で進行管理表に書いておくやり方は、確認待ちを相手のタスクとして書くWebディレクターの進行管理表の記事にあります。

デザイン案を送る最初の1通に、見てほしい所・修正の送り方・返事の期限をまとめて書く例文は、デザイン案の確認メールの例文の記事にあります。

クライアントに返信を催促する文例|1回目・2回目・納期の相談

文例は、最初の章で数えた架空の例(公開日10月30日・確認の期限10月16日・返事のあとの作業6営業日)で書いています。社名と日付を差し替えて使ってください。

1回目:期限の翌営業日に送る確認

1回目は、届いているかを先に聞き、返してほしいことを1つに絞ります。「ご確認いただけましたでしょうか」だけでは、相手は何を書けば終わるのかが分かりません。

件名:トップページのデザイン案のご確認について(10月13日送付分)

株式会社サンプル
◯◯様

いつもお世話になっております。△△です。
10月13日(火)にお送りしたトップページのデザイン案について、
ご確認の状況をうかがえますでしょうか。
メールやファイルが届いていない場合は、お手数ですがお知らせください。

ご返信いただきたいのは、次のどちらかだけです。
A:このまま進めてよい
B:修正がある(修正の内容は箇条書きで構いません)

10月30日(金)の公開に向けて、10月20日(火)までにご返信いただけますと助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。

AかBかで答えられる形にすると、相手は細かい感想を書かずに返信できます。返事をお願いする日は、2回目を送る日(予備日が1営業日になる日)の前の営業日にします。

2回目:予備日の残りを日数で伝える

2回目は、返事が遅れると何がどれだけ動くかを書きます。「お忙しいところ恐縮ですが」を重ねるより、日付と日数を1つずつ書くほうが伝わります。

件名:【10月22日(木)正午までにご返信のお願い】トップページのデザイン案

株式会社サンプル
◯◯様

△△です。10月19日(月)にお送りしたご確認の件で、再度ご連絡いたしました。

デザインのご確認をいただいてから公開までに、6営業日の作業がかかります。
10月22日(木)正午までにご返信をいただければ、10月30日(金)の公開に間に合います。
正午までにご返信がない場合は、同じ日の午後に公開日のご相談をお送りします。

ご返信は、前回と同じく「A:このまま進めてよい」「B:修正がある」のどちらかで構いません。
よろしくお願いいたします。

件名には「2回目」「再送」と書かず、返事の期限を入れます。期限を正午にしているのは、返事がなかったときに、その日のうちに納期の相談を送れるようにするためです。相手を責める言葉は入れず、こちらの作業の日数だけを書きます。

予備日を使い切ったら、納期をずらす相談を送る

予備日が0になった日に、納期の相談を送ります。新しい納期は日付で約束せず、「返事をいただいてから◯営業日」と日数で約束し直します。日付で約束し直すと、返事がさらに遅れたときに、もう一度相談が要るからです。

件名:公開日のご相談(トップページのデザイン確認の件)

株式会社サンプル
◯◯様

△△です。トップページのデザイン案のご確認の件で、公開日のご相談です。

本日10月22日(木)中にご返信をいただければ、10月30日(金)に公開できます。
難しい場合は、次のどちらかをお選びください。

A:公開日を「ご返信をいただいてから6営業日後」に変更する
 (例:10月26日(月)にご返信いただいた場合は、11月4日(水)の公開です。
  11月3日(火)は祝日のため除いています)
B:10月30日(金)の公開日は変えず、トップページのお知らせ欄の自動表示を公開後の対応に回す
 (作業が5営業日に減るため、10月23日(金)までのご確認で間に合います)

AかBかを、10月23日(金)までにご返信いただけますと助かります。
Bの場合は、デザインのご確認(このまま進めてよいか、修正の内容)も同じ日までにお願いいたします。
よろしくお願いいたします。

Bのように、公開日を守る代わりに作業を減らす案を1つ並べると、相手は公開日と中身のどちらを優先するかで選べます。後に回す作業は、公開後に足しても困らないものを選びます。

相手に選んでもらう形にすると、「待たされた」「間に合わせてくれなかった」の言い合いになりにくくなります。

決まった後のスケジュールは、返事を待っている作業から後ろだけをずらします。「期限までに返事がなければ、この案で進めます」と予告する書き方もありますが、この予告は戻せる作業にだけ使い、公開や納品の承認には使いません。

返事がないまま公開すると、後から「承認していない」と言われたときに、こちらが出せる記録がありません。

原稿・写真が届かないときの催促メール

原稿や写真の催促は、届かない場合に仮の文章で組み進めることと、差し替えの期限を同じメールに書きます。原稿の催促メールで相手が知りたいのは、「何を、いつまでに、どの形で出せばよいか」です。

件名:採用ページの原稿と写真のご提出のお願い(10月26日(月)まで)

株式会社サンプル
◯◯様

△△です。10月19日(月)までにお願いしていた、採用ページの原稿と社員の写真について、
ご提出の状況をうかがえますでしょうか。
お願いしていたのは次の2点です。

・社員インタビューの原稿(3名分・各800字程度・Wordかテキスト)
・社員の写真(3名分・横長)

10月26日(月)までに届かない場合は、仮の文章と仮の画像で組み進めます。
11月12日(木)の公開に向けて、本番の原稿と写真への差し替えは、11月5日(木)まで承ります。
一部だけでも届いた分から組み込みますので、そろった順にお送りください。
よろしくお願いいたします。

「一部だけでも」と書いておくと、3名分がそろうのを待たずに、届いた分から送ってもらえます。差し替えの期限は、校正と確認に使う日数を残した日にします。この例では、11月5日(木)から公開日までに5営業日を残しています。

ChatworkやSlackで送るときは3行に縮める

チャットで1回目の確認を送るときは、件名と宛名を省き、次の3行に縮めます。

10/13にお送りしたトップページのデザイン案、ご確認の状況はいかがでしょうか。
「このまま進めてよい」か「修正あり」かだけ、10/20(火)までにいただけますと助かります。
ファイルが開けない場合は、お知らせください。

チャットは他の話題で流れやすいので、1回目をチャットで送ったら、2回目はメールで送ります。メールなら、件名に返事の期限を入れて残せます。

ここまでの文例を使うと、確認待ち1件につき、1回目・2回目・納期の相談の3通を、決まった日に送ることになります。送る日を外さないために、確認待ちごとに、送った日と予備日の残りを控えておきます。

原稿や素材が届くまで、仮原稿で先に組める範囲は?

文字の量と写真の比率で決まる部分は、先に組めます。仮原稿と仮の画像を入れて進めます。文言そのもので見た目が変わる部分は、本番の原稿を待ちます。

待っている間に何もしないと、届いた日から全部の作業が始まり、予備日がさらに減ります。逆に、文言で決まる部分まで仮で作り込むと、届いた後にやり直しになります。

仮で先に進めていい作業・待つ作業

クライアントの原稿や写真が届かないときに仮で進める作業と待つ作業の図。先に進める=ページの骨組み・写真の枠・コーディングの骨組み、本番の原稿・写真を待つ=文言で決まるデザインの細部・公開・納品
ページの骨組みや写真の枠は仮原稿で先に組み、文言で決まるデザインの細部と公開・納品は、本番の原稿と写真を待ちます。
作業 仮で進めるか 本番の原稿・写真が届いたときに直すこと
ページの骨組み(ワイヤー・レイアウト) 進める 原稿の量が大きく違うと、段組みを直す
見出し・本文の文字数の枠 条件つき(文字数の目安を相手に伝えてから) 目安を超えた分の改行と行数
写真の枠 進める(横長か縦長かと比率を決め、仮の画像を入れる) 比率の違う写真が届いたら、切り抜きの位置
コーディングの骨組み(共通部分・HTMLの構造) 進める ほぼ直さない
フォーム・CMSの設定 条件つき(項目と送り先が決まっていれば) 項目が増えたときの追加
文言で決まるデザインの細部(キャッチコピーの改行・強調・装飾) 待つ 文言が変わると作り直しになる
校正(誤字・表記の統一) 待つ 本番の原稿でしか意味がない
公開・納品 待つ 仮の文章や仮の画像のまま公開しない

表にない作業で迷ったら、直す時間が、先に進めて稼ぐ時間より短いかで決めます。届いた後の直しのほうが長くかかる作業は、仮で組まずに待ちます。

原稿そのものをこちらで書くのは、仮で組む作業とは別の仕事です。本番の原稿を代わりに書くときは、作業を分けて見積もってから受けます。

仮で組んだことを相手に伝える一文

仮で組んだページを見せるときは、どこが仮かと差し替えの期限を、同じ文面に書きます。書かないと、仮の文章のまま確認が通り、公開直前に「この文章は誰が書いたのか」となります。

仮の文章と仮の画像で組んでいる箇所は、グレーの枠で囲んでいます。
本番の原稿と写真への差し替えは、11月5日(木)まで承ります。

確認待ちの間、他の案件に時間を回していい?

返事の見込みが立たない日数ぶんは、他の案件に回して構いません。ただし、返事が来た日に入れる作業枠を先に取ってから回します。

枠を取らずに他の案件を詰めると、返事が来た日に2つの案件の作業が重なりやすくなります。重なれば、今度は自分の側が遅れる連絡を送る番になります。

待つ間に他の案件へ時間を回すかの判断表

返事の見込み 他の案件に回してよい時間 この案件のために取っておく枠
期限の前で、返事が来そう 期限の日までは回してよい 期限の翌営業日から、返事のあとの作業日数ぶん(例では6営業日)
期限を過ぎ、1回目・2回目を送った 回してよい。ただし1日単位で区切れる作業にする 返事が来た日の翌営業日から6営業日を、仮の枠としてカレンダーに置く
予備日を使い切り、納期の相談を送った 回してよい 相談の文例のAを選ばれたときの6営業日と、Bを選ばれたときの5営業日の両方を、仮で置いておく
担当者が長く不在・作業を一時停止した 回してよい(他の案件を先にする) 枠は外す。着手日は、再開の連絡を受けてから知らせると伝えておく

「1日単位で区切れる作業」は、返事が来た翌日に手を止めても、続きを後から再開しやすい作業のことです。数日かけて一気に仕上げる作業を待ち時間に入れると、返事が来ても切り替えられません。

返事が来た日に入れる作業枠を先に取っておく

返事を待っている案件は、カレンダーに「サンプル社 返事が来たらコーディング(6営業日)」のような仮の枠を置きます。返事が来た日に、その枠を翌営業日からの6営業日に動かせば、他の案件とぶつかるかがすぐ分かります。

ぶつかる場合は、他の案件のどれを1日ずらすかを、返事が来た当日に決めます。複数の案件の作業と期日を1つの一覧にまとめるやり方は、複数案件を同時に回すフリーランスの案件管理術の記事が参考になります。

返事が来ないまま長引いたときは?担当者不在・一時停止

担当者以外の連絡先にも届く形で送ります。それでも返事がないまま元の公開日を過ぎたら、作業を一時停止して、再開の条件を文面で残します。

担当者以外の連絡先に送る

担当者以外にも送るのは、2回目にも反応がなかったときと、担当者の不在が分かったときです。2回目のあとなら、翌営業日に送る納期の相談に、担当者以外の連絡先をCCで入れます。1通にまとめれば、同じ日に催促が2通届く形になりません。

担当者の不在が分かったときは、予備日の残りにかかわらず、その日のうちに送ります。宛先は、見積書や発注書の宛先になっている人、会社の代表アドレス、打ち合わせに同席していた人のどれかです。

担当者を飛ばして上司だけに送ると、関係がこじれやすくなります。

どちらの場合も、担当者は宛先かCCに残します。不在のときの文面は「担当の◯◯様にお送りしている件で、ご不在かと思いご連絡しました」と、確認の連絡として書きます。

作業を一時停止し、再開の条件を文面で残す

納期の相談にも返事がないまま元の公開日を過ぎたら、作業を止める日を決めて伝えます。止める日と、再開するときの条件を書いておけば、返事が来た日にもめずに再開できます。

架空の例では、元の公開日の10月30日(金)から1週間後を止める日にしています。

公開日のご相談にもご返信をいただけていないため、11月6日(金)をもって作業をいったん止めさせていただきます。
再開のご連絡をいただいた日に、こちらの空き状況を確かめて着手日をお知らせします。
着手からは、6営業日で公開できるよう準備いたします。

一時停止のまま案件が中止になった場合に、作業した分をどう精算するかは、途中キャンセルされた案件の精算表と文例の記事にあります。契約によって扱いが変わるので、契約書や発注時のメールを先に確かめます。

ここまでの方法を回すには、確認待ちの作業1つごとに、①返事の期限、②送った日と送ったもの、③催促した日、④予備日の残りの4つを控えておきます。クライアント3社で確認待ちが4つあれば、毎朝16個の日付と日数を見直すことになります。

新しい依頼が来るたびに控えが増え、同じ見直しを繰り返します。

複数のクライアントの確認待ちを、TASKULの「全てのタスク」で一覧にする手順

前の章の最後に挙げた4つの控えのうち、①返事の期限と②送った日・送ったものは、TASKULのタスクの「期日」と「メモ」に入れられます。入れておけば、期限を過ぎた確認待ちだけを1つの画面に出せます。

③催促した日は、メモ欄に自分で書き足します。④予備日の残りは、これまでどおり自分で数えます。それでも、毎朝16個を見直す代わりに、画面に出てきたタスクの予備日だけを数えれば済みます。

ここで使う機能は、無料のFreeプラン(プロジェクト10件まで)で使えます。料金はTASKULの料金表で確かめられます。画面の名前は2026年10月時点のものです。

手順(架空の3社4案件)

架空の例として、10月21日(水)の時点で、次の4つの確認待ちを抱えているとします。

クライアント(架空) 案件 タスクのタイトル 期限
株式会社サンプル コーポレートサイト 【先方】トップページのデザイン確認 10月16日(金)
株式会社サンプル 採用ページ 【先方】インタビュー原稿と写真の提出 10月19日(月)
B社 店舗サイトの更新 【先方】メニュー写真の提出 10月23日(金)
C社 サービス紹介LP 【先方】ワイヤーの確認 10月27日(火)

手順1:相手の作業を、期限つきのタスクにする

案件ごとのプロジェクトに、相手がやる作業をタスクとして入れます。「全てのタスク」の画面では、各案件の下にある「タスクを追加する…」の欄にタイトルを入れると追加できます。

タイトルの頭に【先方】と書き、「期日」に相手に伝えた返事の期限を入れます。「メモ」には「10/13 デザイン案をメールで送付。10/19 1回目の確認」のように、送った日と送ったものを書きます。

担当者の欄に取引先の名前を入れたくなりますが、担当者は案件のメンバーの中から選ぶ形です。取引先の作業はタイトルの【先方】で見分けます。

手順2:ステータスを「確認中」にする

タスクのステータスは「未着手」「進行中」「確認中」「納品待ち」「完了」の5つです。相手の返事を待っているタスクは「確認中」にします。返事が来たら「完了」にして、こちらの作業のタスクを「進行中」にします。

確認が遅いクライアントの作業を【先方】のタスクにしたTASKULの「全てのタスク」の画面。株式会社サンプルのコーポレートサイトに【先方】トップページのデザイン確認(2026/10/16 超過・メモに10/13 デザイン案をメールで送付。10/19 1回目の確認)、採用ページに【先方】インタビュー原稿と写真の提出(2026/10/19 超過)、B社に【先方】メニュー写真の提出(2026/10/23)、C社に【先方】ワイヤーの確認(2026/10/27)が「確認中」で並ぶ
3社4案件の確認待ちを【先方】のタスクにして、ステータスを「確認中」にした状態です。期限を過ぎたタスクは期日が赤い字になり、「超過」と出ます。データは架空です。

手順3:「全てのタスク」で、期限を過ぎた確認中のタスクだけを出す

クライアントの確認待ちを確認中と期限切れで絞って見る図。10月21日の例では、期限切れの株式会社サンプルのコーポレートサイト(10月16日(金))と採用ページ(10月19日(月))が「今日見る2件」に残り、期限前のB社の店舗サイトの更新(10月23日(金))とC社のサービス紹介LP(10月27日(火))は外れる。オレンジ=期限切れ、グレー=期限前
4件の確認待ちのうち、確認中で期限を過ぎた株式会社サンプルの2件が、今日連絡を決める相手です。

サイドバーの「全てのタスク」を開くと、全部の案件のタスクが、クライアントごと・案件ごとにまとまって並びます。列見出しの「ステータス」と「期日」の横にある絞り込みのマークを押し、「確認中」と「期限切れ」を選ぶと、10月21日(水)の例では株式会社サンプルの2件だけが残ります。この2件が、今日、予備日を数え直して連絡を決める相手です。

絞り込んでも案件の行は並んだままで、条件に合うタスクだけがその下に残ります。案件にクライアントを登録していないと、「未設定」という見出しにまとめて並ぶので、案件を作るときに「クライアント」の欄も埋めておきます。

TASKULの「全てのタスク」をステータス「確認中」と期日「期限切れ」で絞り込んだ画面。確認が遅い株式会社サンプルの【先方】トップページのデザイン確認(2026/10/16)と【先方】インタビュー原稿と写真の提出(2026/10/19)だけが残り、B社の店舗サイトの更新とC社のサービス紹介LPは案件の行だけが並ぶ
今日を10月21日(水)として、「確認中」と「期限切れ」で絞り込んだ状態です。確認が遅れている株式会社サンプルの2件だけが残ります。データは架空です。

手順4:「期日」を「今週」に変えて、期限が近い相手を見る

「期日」の絞り込みで「期限切れ」を外して「今週」を選ぶと、今日から7日以内に期限が来るタスクが出ます。例ではB社とC社の2件で、期限の前日に「明日が期限です」と一言送る相手が分かります。

TASKULの「全てのタスク」を期日「今週」で絞り込んだ画面。B社の【先方】メニュー写真の提出(2026/10/23)とC社の【先方】ワイヤーの確認(2026/10/27)が「確認中」で出て、クライアントの返事の期限が近い相手が分かる
期日を「今週」に変えると、10月21日(水)から7日以内に返事の期限が来る、B社とC社のタスクが出ます。データは架空です。

設定の「通知・連携」タブにある、メール通知の「タスク期限通知」は初期設定でオンになっていて、毎週月曜と木曜に、期限切れ・当日・翌日のタスクがメールで届きます。期限切れには「確認中」のタスクも入ります。

TASKULでできないこと

  • クライアントに催促を送る機能や、クライアントに返事の期限を知らせる機能はありません。文面は自分のメールやチャットから送ります。
  • 「今週」は今日から7日間で、月曜から日曜までの週ではありません。
  • 催促した回数や送った日は、自動では記録されません。メモ欄に自分で書き足します。
  • 予備日の残りは計算されません。「明日から納期までの営業日」は自分で数えます。
  • メール通知は月曜と木曜だけです。LINE通知はStandard以上のプランの機能です。

確認待ちがいつも1件だけなら、カレンダーに返事の期限を1つ入れるだけで足ります。TASKULが合うのは、複数のクライアントの確認待ちが重なり、どこに催促するかを毎朝探している人です。

TASKULのFreeプランで、進行中の1案件に相手の作業をタスクとして入れてみてください。

クライアントの確認が遅いときのよくある質問

クライアントの確認は何日待ってから催促すればいいですか?

伝えた返事の期限の翌営業日に、1回目の確認を送ります。期限を伝えていなかった場合は、待つ日数を決められないので、今日、期限を日付で伝えます。期限は、期限の日に予備日が3営業日以上残るように決めます。

催促してもクライアントから返信が来ないときは?

2回目の連絡で、返事が遅れると公開日がどれだけ動くかを日数で伝えます。2回目にも反応がなければ、予備日が0になった日に納期の相談を送り、見積書の宛先の人や会社の代表アドレスもCCに入れます。

確認が遅れた分、納期を延ばしてもらってもいいですか?

相談して構いません。新しい納期は、遅れた日数を足すのではなく、「返事をいただいてから◯営業日」と、返事のあとの作業日数で数え直します。延長に応じてもらえるかは、契約と相手との話し合いで決まるので、相手に選んでもらう形で送ります。

原稿や写真が届かないとき、こちらで作ってもいいですか?

仮の文章と仮の画像で組み進めるのは構いません。ただし、本番の文言と写真を決めるのは相手で、仮のまま公開はしません。本番用の原稿を代わりに書く場合は、別の作業として見積もってから受けます。

電話で催促してもいいですか?

2回送っても返事がないときは、電話で「メールが届いているか」を確かめるのも1つの方法です。電話で決めたことは、その日のうちにメールで送り、日付と内容を残します。

納品したのに確認の返事が来ないときは?

それは納品後の検収待ちで、この記事の場面とは別です。支払期日の考え方が別にあるので、冒頭で紹介した、納品後の検収が終わらないときの支払期日の記事を読んでください。

まとめ|クライアントの確認が遅いときは、予備日の残りで連絡を決める

クライアントの確認が遅いときは、まず明日から納期までの営業日を数え、返事のあとの作業日を引いて予備日の残りを出します。返事の期限の翌営業日に残りが2営業日以上あれば1回目の確認、残りが1営業日になった日に2回目、0になった日に「返事をいただいてから◯営業日」で数え直す納期の相談を送ります。

待つ間は仮原稿で組める作業を進め、返事が来た日の作業枠を先に取ってから、他の案件に時間を回します。今日は、止まっている案件を1つ選び、表の7行のどれに当たるかを確かめ、送る日に当たっていれば文例を直して1通送ってください。

確認待ちが複数のクライアントにまたがり、控えを毎朝見直す手間が増えてきたら、TASKULのFreeプランで、相手の作業を期限つきのタスクにして、期限切れだけを一覧で出すところから試してください。

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執筆

TASKUL編集部

TASKUL(タスクル)の編集チーム

フリーランスや制作会社向けのタスク管理ツール「TASKUL(タスクル)」の編集チームです。複数の案件を抱える制作者から寄せられる、段取り・見積・請求の困りごとをもとに記事を書いています。

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